外の世界と繋がったとか、ちりんというグループ名がついたとか言ったって、まだまだ「何がしたいのか・どこへ行きたいのか」わからないまんま２年以上過ぎてるや〜ん。オリジナルアレンジも、はじめての『be alive』は難しくて歌えなくて、「そうか、やっぱり誰々がどんな声で、ってわかってる大学生グループと、いろんなレヴェルの人が、いつ誰が歌いに来れるかわからんオバチャンサークルでは、アレンジのし方も違うのか！」と思って、るいこ的には「こんな易しくていいのか」くらいな『瑠璃色の地球』を・・・そう・・・ご近所のママ友やら、そのお姉さんやら、いろんな人に声かけてやってみたりしてたのが、'02秋〜'03はじめ頃かな。手描きの楽譜やった。それしか知らんかったし。そして、どうがんばったって、家のキーボードで、５声分間違えずに弾いてみる、ってことは出来ないので、「歌ってみないとどういうアレンジになってるのかは、るいこのイメージの中にしか無い」───よぉあんなコトやってたね。『瑠璃色───』の楽譜なんて、はじめキーB♭でアレンジしてて、「低過ぎるからCに直す」っていう、その“楽譜をかき直す”作業に１ヶ月かけてた。今だったら、記譜ソフトでボタン１発３秒で移調できるのに。

オペラ歌手K先生に出逢う(ちりんみんなが出逢う)

・・・ってことで。作譜に、PC導入ざんす。PCで作譜する、ということは、同時に、「歌ってくれる人の音取り用MIDIが出来る」ってことでもあったのね〜♪まぁぁぁ〜、便利ぃ。私は、「初見で歌える人」をはじめから徹頭徹尾募集してて・・・なんでみんな初見出来ないなら、キーボード弾かないの？弾けないなら、誰か友達で弾ける人に弾いてもらって録音してでも音取って来ないの？と２年以上不思議がるしかしてこなかったけど、やっぱ「現実を見よ！」ってつきつけられるカタチやったわな。これでオリジナルアレンジも増える・・・よね。希望は見えてきたけど、やっぱり練習のし方がわからない。特に発声・・・って基本やがな。そこで！前章で、「オペラ歌手K先生に出逢う(るいこが１人で出逢ってるだけ)と伏線を張っておいたことが活きてくるのよ。るいこが近所のカルチャースクールの“アカペラ”という講座に通ってて、そこに教えに来てる、オモロい大阪のニイチャン風・しかし！すンごいえェ声〜♪のテノール歌手の先生が、ちりんの稽古場に登場。我々の歌声を聴いた第一声こそ「うん・・・悪くない・・・けど・・・良くも無い・・・」だったけど、第２声に、かろうじてCat's oh!さんと同じフレーズ、「やってるコトは間違いじゃない」をゲット！これが'03.1.28の話。

　プロ２人からの「やってるコトは間違いじゃない」に大きな力をもらって、「なんかちょっと、人前に出てみたいカモ・・・」な気持ちが出てきた。そんなとき、Melody Party のCat's oh!さんから、「ウチの教室で季節ごとにやってるライブに出てみない？」と声をかけてもらった。「そんなとき」って書いたけど、けっこう前から「やっぱりやってるからには人前で発表しないとダメだし、ウチの教室でのライブやったら、(ちりんがスベってても、)どうにでもFOLLOWしてあげられるから！」って言われてたことに、そのときはじめて、“ちゃんと反応”することが出来た。よし！やるか。はじめて「このグループらしいアレンジが出来た」と思えた『瑠璃色の地球』を人前に出そう！───こう決意するまでに２年半ですか。長いねぇ。でも、そうなってみると、やっぱり動き出すもので、今までだったら考えられなかった、「子どもたちの春休みの時期に練習する」とか、「どうせやったら(ライブ用に)もう１曲！」と、後にちりんの代表曲となる『涙そうそう』をパパッとアレンジして練習したり、今まで「フルネームも知り合ってなかったメンバーたちの親睦を深めるために」カラオケ大会したり・・・いろいろやってみたなぁ。

人前デビューに向けて猛練習　

　ちりんの人前デビュー本番は'03.7.21の予定か。じゃあ、子ども達の「１学期」はせめて、毎週練習しよう。ときどきK先生来てもらって。ワキ目もふらずに『瑠璃色の地球』と『涙そうそう』の２曲のみを、ひたすら真面目に練習。このときK先生に許可をもらって、練習風景をVIDEOに録ってたんだけど、この何回かの練習のときのK先生の一言一言が、後々ずーーーっと、ちりんの練習の“素”となってます。(「息〜ッ！もっと息〜ッ！！」はその代表。)しかし、練習すればするほど、「こんなんで、人前出て、ホンマ大丈夫なん・・・？マイク有り・100人くらい入れる会場やで・・・」そこで！“海の日ライブ(メロパさん主催)”でデビューする、その人前デビューのリハーサル・・・のために、育児教室“ぬくぬくらんど”で、ゲリラライブをやらせてもらうことに。なんでゲリラなのか？！このごに及んで、「メンバーの誰かの子が熱出して、当日(平日の昼間)来れないメンバーが居るかも知れないから。」ぬくぬくのミユキ先生だけが、ちりんが来ることを知ってて、お客さんとなってくれる人たちには内緒で、来なかったら来なかったで、何事もなかったように育児教室が行われている、という段取りで。