く、苦節3年、ついにやって参りました、“ちりん・人前デビューの日”。ちびザルが通ってる、ミユキ先生の育児教室に突然お邪魔して歌ってしまう・・・いわゆる、“ゲリラライブ”大作戦。お客さんになってくれたのは、1歳〜3歳の子供たちと、そのママ達。わざわざ「アカペラ聴きに来て」っていうんじゃなく、「普通に教室に来てたら、休憩の時間にアカペラ歌う人たちが来た」というカタチ。なんと、「2回公演」です。(2回ともメニュー一緒、というのがなんとも・・・。みんな、早くレパ増やそうね!)
1回目 くまちゃんクラス(1〜2歳児とそのママ)
とにかく緊張して、顔がこわばる我々。・・・だから、「アカペラ歌う人たちが来る」というコトも何にも聞いてない、ママたちも「なに?なにが始まるの?」っていう固い表情。(そりゃそうだよね。)先生だけが、ニコニコして雰囲気を盛り上げてくれる。それでも、私たちが誰で、なんで今日来たのかっていうようなコトをMCで喋り始めると、「あぁ、そうなんやー」って・・・まぁ、私が「ココに通ってる先輩ママ」っていうコトもあって、ちょっとほぐれてくる。(?)・・・なにはともあれ、1曲目『涙そうそう』でご機嫌を伺いマス。緊張してても堂々と歌わなきゃダメよみんなッ!と私が心配するまでもなく、「なんでこうまで堂々と歌えるか」というぐらいなメンバーたち・・・なのに、さっちゃん、なぜ有り得へんトコ(1本道で道に迷うみたいな。)で歌詞を飛ばす?・・・と思ったら、後で聞いたら、トコトコと前へ出て来るコ(1歳半くらい?)が居て、「なに?」って話しかけそうになってたらしい。・・・というくらい、自然に歌えてたってコトにしとこう。我が子に歌ってきかせてるみたいに。
『瑠璃色の地球』を歌う前に、「“ちりん”が生まれたのは、ちょうど3年前の今日7月3日で、それはなんでかというと、ぬくぬくで子供を預かってもらえるっていうのがあって・・・」っていうような、後で録音を聞いても、どこを切ってもワケわからん・ひとりよがりのMCをしてると、いろんなコト思い出して、・・・でも、演じる側がそういう感情でいっぱいいっぱになるほど、聴いてる側サムいこともわかってるので、ほどほどにして歌へ。まあまあの出来ではないでしょうか。えェ、もちろん、私が地声を張り上げ過ぎるところは何箇所がありましたケド・・・。
2回目 ぞうさんクラス(2〜3歳児とそのママ)
メンバーもだいぶ緊張がほぐれてきたし、こっちのクラスの方が、私の知り合いが多いので、だいぶ楽。今度はMCもちょっとワケわかるように言える。「人前で喋る」ことには慣れてるつもりなんだけど、感情が高ぶると、どのくらい、「言おうとしてたコト忘れるか」っていうのもこれ微妙で、そのへんのカンを取り戻す練習としても、今回のゲリラライブ、企画してヨカッタ〜♪
今度は「子供に話しかけそうになって歌詞を飛ばす」こともなく、リッパに歌えたね、さっちゃん。ラストの方の、K先生がいつも「各パート、もっと自由に“主張”していいヨ」っていうとこ、ホントもっともっともっと・・・!でもいいくらい。海の日はもっとハジケよう!
さて、やっぱり『瑠璃色・・・』前MCで胸に迫る私。アレンジしてるときからずっと、2番の歌詞を見てはミユキ先生を思い出してた。言わば、「この人に捧げる歌」をご当人の前で歌えるワケやから。ちびザルが幼稚園に入ってからアカペラやろうとしてたら出来てなかった。(母の病気〜死が挟まったため。)あのとき、2歳のちびザルを“信頼出来る他人”に預けられる、っていうのがなかったら“ちりん”はない。
教室の入り口は、センサーが付いてて、人が通ると、しばらく(ちょっとひつこいくらい)ピンコーン、ピンコーン・・・と音が鳴り続ける。『瑠璃色・・・』の後半ずっとそれが鳴ってた。そして、ラストのリフレインのところで、子供たちの中の誰かが「ヘッ・・・クショイ!!」というカトちゃんばりのクシャミ。録音にはそんな音たちが全部入っていたけど、それでも何回も聴いてしまうくらいに歌えたよ。ママの1人は泣いてくれてたな。
回転寿司でお昼。アルコールじゃないのがちょっと残念だけど、お茶で乾杯。あぁ、今日はちょっと「アカペラグループ」らしい私たち。