藍野病院ミニライブ
'07.04.28(土) 於:茨木市藍野病院
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縁あって声かけていただきました。入院患者さんと、その周辺の方々対象のミニライブです。ずっとずっと前から老人ホームか病院へ行かせてもらいたかったけど───やっと・・・行けるくらいまで歌えるようになった・・・か・・・ナ・・・?まだまだやけど、そんなん言ってたら一生行かれへんからね。またひとつ、夢を叶えに行こうというちりんです。
メンバーそれぞれにバタバタと忙しく、練習しても全員集まれないときが続いた3月、4月だったけど、このライブで歌わせてもらうことを楽しみに、なんとか乗り切ってきた。はじめての、お年寄り中心の客席になるライブということで、「そういう機会があったら絶対歌いたい」とアレンジャーるいこが思っていた『愛燦燦』と・・・「やっぱり知ってる曲がいいよね」ということで、年齢高めだとここらへんの曲が人気アリ、とのけいちゃんリサーチによる“唱歌”をメインに、いつものベビーや幼児とそのママ対象のときとはまた違った構成。ここらへんの曲は・・・メンバーもやっぱり好きなんだよねぇ・・・。だから、練習してるときから気持ちがすごぉく入ってた。なのに、なかなか全員集まれなかったから、今日集まって合わせられること自体がメンバー自分たちでめちゃめちゃ楽しみ・・・楽しみ過ぎたのか、集合する時点からハプニング満載〜(^^;)
土曜もお仕事のおっくんはギリギリに駆けつける、として、他のメンバーは阪急のとある駅に集合して、そこからみい号に乗っけてもらって移動しよう、ということになってたんだけど、この集合時刻に、阪急で来る、るい・けい・まき全員が遅れる〜。みんな余裕をもって家出てるはずなのにオバチャンはいろいろとヘマをやる。そうこうしてる間に雨がけっこうな勢いで降ってきて、「や〜ん、洗濯モン干してきたのにやらしぃわぁ」なんて、中川家弟のように言ってるところにぬっきーからメール。「駅についたけどどこ?」・・・っていうその駅が、どうやら、同じ名前だけど、“JRの”駅らしい。ガーーーン。そこへまわってぬっきーを拾い、そこから病院へ、ということに。
ぬっきーを拾うまでに、みい号の中で『唱歌メドレー』『愛燦燦』など練習。めでたくJRの駅から乗ってきたぬっきーを加えて、病院までさらに『恋バカ』『虹』なども歌う。「後から駆けつけるハズのおっくんが最初に着いたりして・・・」っていう冗談が、途中でホントになっちゃったことがメールによってわかりながらも、けっきょく全曲ひととおり歌えたし、なんかいつもと違うシチュエーションで肩にチカラが入らないカンジで歌えて、待たせちゃったおっくんには申し訳なかったけど、“良いリハになったね”と言いながら病棟へ上がっていく。
余裕に余裕を見て集合したので、それでも開始時刻にはまだ間があったんだけど、お客さまが・・・早めに集まって待っていてくださったらしい。壁にちりんって書いた画用紙やら薄紙で出来たお花やらがいっぱい飾り付けしてあって、その心遣いに感激しながらも、バタバタと用意して時間前だけど、開演〜♪
今回のライブ担当の病院スタッフさんが「ちりんさんです」って紹介してくれて、『虹』から歌いはじめる───ここでちょっと・・・───私たち、ライブのときいつも「はじめに自己紹介してもらいます」って言われるんだけど、構成として“歌からはじまる”ように考えて行ってるので、「いや、自己紹介は後になるんですよぉ」なんて言って、「あ、そうですか、じゃあどうぞ」って、いつも、“ヘンな間”が流れちゃうんだよね〜。“慰問系”の場合は、「はじめに自己紹介」のほうがいいのかなぁ・・・とも思うけど、なんかライブやる人間って、「歌からはじめたほうがカッコいい」ように思てるんよね。あ、そうか、療育Cのときみたく、「ちりんはこんなんです」という紹介文を渡して、スタッフさんに読んでもらい、私たちは歌はじまりで、っていう感じにすればいちばんいいカモ。今度からいつもあれ(紹介文)を持って行こ。ま、歌いはじめちゃえば、そんなことどっちでもよくなるんだけどね。
こんな曲を歌いました
Over The Rainbow/メドレー5月の風(ふるさと〜七つの子〜こいのぼり)/恋のバカンス/Happy Birthday/手遊び:夕焼けこやけ/愛燦燦/<アンコール>アンパンマンたいそう
『虹』は今日またちょうど良かったな、さっき雨が止んだから。練習してる段階で急遽「ぬきまきの2人リード」→「ぬきとまきがちょっとずつ交互にリード」っていう演出に変えたから、どうなるか心配だったけど、うまい具合いに2人の味が出てました。ぬっきーはヴォイパの素質もあることがわかったので、これからは「まきリード・ぬきヴォイパ」という編成も考えられるかと思います。ごあいさつMCるいこ。お客さまの年齢が、ほぼ父と母の世代に見えたので、「お父さん、お母さん」と思って喋ってました。なので、おのずと声が大きくなり、テンポがゆっくりになり、同じことを何回も言ってしまふ・・・ごめんね、身内の方にしてみれば、「バカにしてんのか!」って思われたかも知れないけど・・・バカになんかしてないの。自然とそうなってしまうんです。
2月にこのライブが決まったとき、童謡やなつメロもそれなりにレパにしてるから、わざわざ練習ままならない時期に新曲せんでも、とか言いつつ、いやぜっ・・・ったい“唱歌”だよね、と、いつものように突貫工事でアレンジした『メドレー5月の風』。ふるさと、七つの子はオールシーズン使えると思うからちょっとだけ凝ったアレンジになってて、季節ネタのこいのぼりを超カンタンアレンジで最後にもってきて、例えば今度秋にライブすると言ったらこいのぼりのところを小さい秋みつけたとか赤とんぼとかに変えて『メドレー10月の空』とか、冬やったら雪やこんこんとかに変えて『メドレー冬の朝』とかにしようということで、我ながら大阪のオバチャン、1回アレンジしといて“モトをとる”というか、なんかそういうこといっつも考えてるわぁ・・・。それはいいとして、もうこれはやっぱり入れといてヨカッタ、めちゃくちゃ・・・客席と一体になれました。歌声とともに“心”が届いた、そして、客席からも“心”が返って来た、あの感じ・・・まさに“筆舌に尽くし難い”んですよ、これは。みなさん一緒に歌ってくれてはったし、あの瞬間だけでも、病気のことも何もかも忘れてリラックスしてくれてた、・・・のだったらいいなぁ、いや、そうだった、と信じたい。
お次は『恋バカ』。これの“曲紹介”───「“MC”っていうとスゴく緊張する」ならそれでいいのよ、みんなが私るいこのように喋らなあかん、と思うらしいけど、それじゃあ私が目立たないから!───は、ぬっきーで、「あぁ喋るの苦手、どうしよう、どうしよう」といつも言うので、「阪急とJRを間違えたのはコノ人です、釈明してください」とか、ネタふりをしました。いいのです。ぬっきーはおもしろいコトなんか言わなくても、居てくれるだけでおもしろいんだから。それに、今回のライブ前のようにみんなが忙しくて、練習不足とか、意思の疎通がはかれないとかで焦ってたりするときに、誰よりも忙しいはずなのに、メンバーメーリングリストに短いヒトコトで、みんなを安心させまとめてくれるコメントをさりげなく入れてくれるのがぬっきー。だから、「なつかしいところで、恋のバカンスです」でいいからね。途中の半音上げ転調から、めっちゃリード2人(みい・るい)のハモりが気持ちヨカッタ。スーーーっと声が寄り添ってくる感じ。やめられませんな、アカペラ。客席も途中で何度も“ダダ崩れ”になりそうになりながらも、最後まで諦めずに“ウラ拍で打つ手拍子”を続けてくださいました。ありがとう!お父さん、お母さん!
このイヴェントは、その病棟の「3月・4月うまれの患者さんのお誕生会」も兼ねている、ということで、次の曲は『Happy Birthday』です。MCおっくん・まき(あれ?まきちゃん喋ってた?)の呼び込みで、病院スタッフさんが出てこられ、3月・4月うまれの方々を紹介、拍手でお祝いしたあと、ちりんの歌でさらにお祝い、という段取りでゴザイマス。事前にお名前を伺っておいて、「ハッピーバースデイ ディア ○○さ〜ん、△△さ〜ん♪」と歌詞に折り込んで歌いたかったんだけど、個人情報保護の昨今においてそれは叶わず、「○○さ〜ん」を3人呼ぶヴァージョンで1ばんを「3月〜♪うまれの〜♪み〜なさ〜ん♪」、2ばんを「4月〜♪うまれの・・・」と歌いました。
ここからはけいちゃんの“癒し系”の魅力いっぱいの手遊びコーナー♪♪♪・・・『♪夕焼けこやけでひがくれて・・・』の歌に合わせて自分で自分の肩を叩く、というものです。右手で左肩を8回(ゆうやけこやけでひがくれて)→左手で右肩を8回(やまのおてらのかねがなる)→右で左を4(おててつないで)→左で右を4(みなかえろ)→左を2(からすと)→右を2(いっしょに)→左を1(かえ)→右を1回(りま)の・・・→両手を合わせてポンと手拍子!(しょ)←この段取りは、ライブ開始前と、歌に合わせて手遊びの直前の合わせて2回、けいちゃんのリードで練習しました。さてさて、歌に合わせての“本番”、みなさんバッチリ!メンバーもステージに居ながらにして、リラックスさせてもらえるGOODなコーナー。これで身もココロもほぐれて、まだまだいっぱい歌いたいところだけど・・・あらら、もう最後?本日のラストの曲『愛燦燦』へ。
私るいこの亡くなった母が大好きだったんです、この曲。それで、“母世代”の方々の前で歌う機会があったらぜったい歌いたかった。・・・という私の、たっての希望で、もうひとつ所属してるグループ、T-time@明石でも最近リードづいてるおっくんにお任せ。これがまたハマってるのよ。ひばりでも小椋でもなく、これまた大好きな坂本冬美チャンがTVの歌番組で歌ってたイメージをいただいてアレンジしちゃいまして、「オバチャンのコーラスグループがこの曲歌う、っていったら、こういう感じやろ?」っていう中にも“るいこ色”をちょこ、ちょこ、と散りばめた、ベタなようでベタじゃない感じにしてみたつもり〜。お客さまには聴き易く、メンバーは何回も歌うほどにこのオシャレさに酔いしれて飽きずに歌えるはず〜。(よぉこんなけ自画自賛が出来るモノじゃ!)
歌い終わると「アンコール」の声が。『さんぽなだ』にする?『昭和』かな?いやいやここは『アンパンマンたいそう』で、パッと元気にいきたいでっす。「アンパーンマーン!」の呼びかけ練習もみなさんと一緒にして最後にまたひと盛り上がり。
終了後、患者さんからメンバーひとりひとりにお花をいただきました♪ →
あぁ楽しかった嬉しかった。ココロがあたたかくなりました。スタッフさんと少し会話をして病院を後にする。
ぬっきーはなぜ「居るだけでおもしろい」のか。『愛燦燦』のエンディングをひとりだけ“1小節フライング”で突き進むからか?!いえいえ、'05ぬくぬくクリスマス、'06西宮、療育Cの3回傘を忘れて帰りかけ、ひと騒ぎするからです。今日も病院から出しなに、みいがぬっきーに向かって「ぬっきー、傘持った?」・・・「えッ?!」と身の回りをキョロキョロするぬっきーに変わってるいこが答えます。「大丈夫、病院に入るとき、私がぬっきーが傘を持って来てないことを確認したから」。ね?居るだけでいいでしょ?歌の方では、やっぱり誰にもマネの出来ない透き通った高音が響き渡っていました。1小節フライングはまた今度リベンジしてね。今日はそんなことをものともしないように終われたからOKとしよう。それとまきちゃん、だいぶ慣れてきて、楽しめるようになってきたね!・・・ちりんに入ってもうすぐ1年やもんね。これからさらにビシビシといかせてもらいまっせー!!
今回もまた新しい出逢いに感謝♪のちりんです。長時間待っていただき、はじめから最後まで熱心に聴いて、そして盛り上げてくださった患者さんたち、いろいろと気を遣ってくださった病院スタッフのみなさん、ありがとうございました。m(__)mぜったい、また行きますからね〜、待っててくださいね〜♪
帰りの駅までの車中は、行きしなは乗ってなかったおっくんを加えた全員で『昭和』や『ハナミズキ』を歌う。あぁ〜、プレッシャーのない状況で、適度な距離感で歌えると、なんて気持ちイイのぉ〜?めっちゃ上手になったような気が・・・。この感じを忘れないように、よりアイでも緊張し過ぎることなく、ゴキゲンなちりんハーモニーを出せたらいいよね!